第二の対外不均衡の調整というテーマについては、各国間の不均衡については、赤字国だけでなく黒字国にも責任があるという点で認識が一致してきています。すでにG7(七カ国蔵相会議)では、この方向に沿ってサーベイランス(経済政策の相互監視制度)について話し合い、意思疎通が図られているほか、IMFは累積債務国の経済政策への監視を強めているので、監視・調整機能も徐々に強化されてきています。対外不均衡で特に問題となるのは、米国の経常赤字と日本の経常黒字であり、八〇年代後半の先進国間の政策協調の焦点となりました。すでに見た通り、日本は内需拡大を最重点に置いた低金利政策を続けた結果、バブルが発生してしまいました。九〇年代の日本はバブル崩壊による内需の低迷に直面しています。一方で米国は景気が拡大基調をたどり、日米景気のすれ違いが目立っています。このため、日米の対外不均衡の是正がなかなか進んでいません。