1914年に勃発した第一次世界大戦では、当初アメリカは伝統的な孤立主義の立場をとりましたが、ドイツ潜水艦が連合国側の船舶を無警告に撃沈したことなどから、遂にドイツと断交、連合国側に参戦しました。1918年ドイツ降伏後、国際連盟が樹立されます。しかし、アメリカは孤立主義の伝統の中でこれを批准せず、国際連盟には加わりませんでした。とはいえ第一次大戦で示された巨大なアメリカの軍事力・生産力は、アメリカの国際的地位を決定的に高めました。また、この間にアメリカは債務国から債権国に転じ、この状態は1986年まで続きます。第一次大戦後、7つの海を制したイギリスが、斜陽帝国としで“パックス・ブリタニカ”の幕を閉じつつある時、アメリカはそれに代る力として、“パックス・アメリカーナ”の幕を上げつつあったのです。
多頻度小口配送はいまやいろいろな業界で採用されるようになり、企業の在庫圧縮につながりましたが、その一方で物流量も膨大になりました。1回で済む配送を何回にも分けてやることによって、商品や部品を納める側の経費はかさみます。トラックが行き来するので道路は混雑し、二酸化窒素(N02)が増えるので環境にもよくありません。人手に余裕があった時代には、こうした多頻度小口配送も物流革命の寵児ともてはやされました。しかし人手不足が深刻になったいまでは、物流コストを押し上げ、商品の価格を高めるというマイナス面が目立ってきました。このため、通産省は自動車メーカーやコンビニエンス・ストアーなどに、過度な配送を改めるように注意していますが、なかなか聞き入れてもらえないのが実情のようです。
先進国が途上国を食い物にし、貧困を助長しているというのだ。たしかに、途上国のなかには飛躍的な経済発展を遂げた国もあるが、いまだに深刻な貧困に悩まされている国も多い。その原因がグローバルな経済システムにあるのかどうかはっきりしていないが、貧困が完全に解消されていないのは事実である。さらに、経済的な結びつきが強くなったせいで、どこかの国で金融危機や不況が起こると、世界中の国々が影響を受けてしまうというマイナス面も存在する。けっきょくのところ、経済のグローバル化の是非については簡単に結論が出せない。世界経済の安定のためには、さらなるグローバル化が必要だとする意見もあるものの、それも確証は得られていない。ただ、グローバル化という現実が、もはや誰にも止めることができないのはたしかである。